
先に結論
- 釘は抜かないでください。抜くと一気に空気が抜けて、走れなくなることがあります。
- 空気が減っていないように見えても、放置はしないでください。少しずつ抜けていくことがあります。
- 修理できるのは、一般に路面に接する面の小さな穴です。横の面の穴は修理の対象外で、交換になります。
- 当店のパンク修理は2,200円(税込)です。修理できないときは、タイヤの交換をご案内します。
- イタズラかどうかは、見た目だけでは言い切れません。疑わしいときは、抜かずに記録を残して警察に相談してください。
タイヤに釘が刺さっていたら、まず何をする?
抜かずに、場所と空気の減りを見ます。走っている途中なら、先に安全な所へ止めてください。
- 安全な所に止める:道幅の広い所や駐車場に止めます。高速道路では、路肩が狭い所や橋、トンネルを避けます。
- 釘の場所を見る:路面に接する面か、横の面か、その境目の肩の部分かを見ます。
- 4本を見比べる:1本だけ沈んでいないかを見ます。空気圧を測れるなら測ります。
- 走れるかを決める:下の表で考えます。不安ならロードサービスを呼びます。
- 店に見せる:修理できるかは、実際にタイヤを見て決めます。
釘が刺さったあとにどう動くかで、直せるタイヤが直せなくなることがあります。JAFも、依頼するまでの対応を誤ると、本来修理できた損傷が交換を要する状態になるおそれがあると注意しています。
釘は、抜いてもいい?
抜かないでください。JAFは、刺さった異物は空気漏れをある程度抑えていて、引き抜くと空気が一気に抜け、走れなくなるだけでなくホイールまで傷むおそれがあるとしています。空気が抜けきると、傷の場所も分かりにくくなります。
ブリヂストンも、修理キットを使う場合は穴が広がらないよう、異物を取り除かないよう案内しています。短い釘に見えても、どこまで入っているかは外から分かりません。ペンチを持ち出す前に、店かロードサービスに相談してください。
刺さったまま走れる?どれくらい走れる?
「何キロまで」という決まった数字はありません。空気の状態で変わります。ブリヂストンは、空気圧が正常なら短い距離の自走はできるとしています。JAFは、空気圧がほとんど下がっていなくても走行は最小限にして、ロードサービスの利用も考えるよう案内しています。
| 今の状態 | どうするか |
|---|---|
| 空気圧が正常。音や揺れもない | 遠回りせず、できるだけ早く店へ。高速道路は避ける |
| 少し減っている。朝より沈んでいる | 空気を足して様子を見るだけで済ませず、早めに店へ。距離があるならロードサービス |
| 1本だけ明らかに沈んでいる | 走らない。ロードサービスを呼ぶ |
| 「コトコト」「ゴー」という音、ハンドルのぶれ | すぐに止まる。ロードサービスを呼ぶ |
| 横の面に刺さっている | 走らない。JAFはバーストの危険があるとして、走行を控えるよう案内 |
空気が減ったまま走ると、タイヤの横の面に無理がかかります。JAFは、中に熱がたまってバーストする危険が高まること、タイヤがホイールとこすれて発火する危険もあることを挙げています。修理できる傷でも、走り続けたせいで修理できなくなることがあります。
高速道路の途中で気づいたときは、JAFの案内では、橋やトンネルなど路肩が狭い所では止まらず、できるだけ広い所まで進んでから止まるとされています。路肩での作業はしないでください。
走っている途中で気づいたら、どう止まる?
ブリヂストンの案内をもとに、道路ごとにまとめました。
| 道路 | 動き方 |
|---|---|
| 一般道 | 近くに修理できる店があり、走れるならそこへ。なければコンビニなどの駐車場に止めて、ロードサービスなどに連絡する |
| 高速道路(SA、PAが近い) | SAやPAに入って、ロードサービスに連絡する。修理キットは高速走行に適していないので使わない |
| 高速道路(SA、PAが遠い) | ハザードを点けて速度を落とし、非常駐車帯か路肩へ。ガードレールの内側に避難してから、ロードサービスに連絡する |
高速道路の上は、自分で対応できる場合でも追突の危険があります。車のそばに立って作業をしないでください。
放置してもいい?空気が抜けていないときは?
放置はおすすめしません。今は抜けていなくても、少しずつ抜けることがあります。最近の乗用車のタイヤは、物が刺さっても一気に抜けにくく、気づかないまま抜けていく「スローパンク」になりやすいとされています。「空気を入れても何日かで減る」というときは、どこかに刺さっていることがあります。
釘が刺さっていて空気も減っていないと、「パンクしていないから」と置いておきたくなると思います。ただ、減っていない今は修理できても、抜けたまま走ると修理できなくなることがあります。高速道路の上で気づくより、減っていない今のうちに見せてください。
浅く刺さっているだけなら?
外から見ただけでは、浅いかどうかは決められません。頭だけ見えている釘でも、中で斜めに入っていることがあります。貫通していない場合もありますが、確かめるには作業が要ります。自分で抜いて確かめるのはやめてください。抜いたあとに空気が抜け始めると、その場で走れなくなることがあります。
釘が見当たらないのに、空気が減るときは?
釘のほかにも、空気が減る原因があります。どれか決めつけず、1本だけ減るのか、4本とも減るのかを見てください。
| 原因 | 見る所 |
|---|---|
| 自然に抜ける | 4本とも少しずつ。ブリヂストンの案内では、1か月で約5%下がると言われる |
| 小さな釘、ネジ、ガラス | 1本だけ減る。溝の奥や、ふだん見えない内側にあることも |
| バルブ | 根元のひびや、中の部品の傷み。タイヤのバルブ交換の記事に書いています |
| 縁石にぶつけた | 横の面の傷やふくらみ。中のワイヤーが切れていることがある |
| ホイールの縁の変形 | 段差や縁石に当てたあと。縁とタイヤのすき間から漏れることがある |
| タイヤの劣化 | ひび割れ。使い始めて5年以上は点検を受けるよう案内されている |
修理できる場所と、できない場所は?
路面に接する面の小さな穴なら、修理できることがあります。JAFとブリヂストンの案内をもとにまとめました。最後は実際にタイヤを見て決めます。
| 場所や状態 | 修理 |
|---|---|
| 路面に接する面(トレッド)の穴 | 修理できることがある |
| 接する面の外側(肩、ショルダー) | ブリヂストンの案内では修理できない |
| 横の面(サイドウォール) | 修理の対象外。交換が要る |
| 穴の直径が6mmを超える | 修理できない |
| 穴が3か所以上、または間隔が40cmより近い | 修理できないことが多い |
| 深いひび割れ、古いタイヤ | 修理より交換が優先される |
| 空気が抜けたまま走って変形した | 交換が要る |
| 溝が1.6mmを切っている | そもそも公道を走れないので交換 |
日本自動車タイヤ協会の基準では、乗用車と小型トラック用のタイヤで修理できる範囲は、接する面のコードに達する釘穴などで、直径6mm以下、2個以内、間隔40cm以上とされています。スリップサインが見えているタイヤ、コードが見えているタイヤ、接する面以外にコードに達する傷やひび割れがあるタイヤは、修理してはいけないタイヤです。
横の面が直せないのは、走るたびに曲がったり伸びたりする場所で、補修材が密着しにくく、強さを保ちにくいからだとJAFは説明しています。接する面か横の面か、見た目だけでは分かりにくいこともあります。
ひび割れの見方はタイヤのひび割れの記事に書いています。古いタイヤに釘が刺さったときは、修理代をかけるより替えたほうがいいこともあります。
修理代はいくら?交換になったら?
当店のパンク修理は2,200円(税込)です。修理できず、タイヤを替えるときは、組み替えの料金とタイヤ代がかかります。作業の前に金額をお伝えします。
| タイヤの大きさ | 1本 | 4本 |
|---|---|---|
| 12〜16インチ | 1,650円 | 5,600円 |
| 17〜18インチ | 2,200円 | 7,800円 |
| 19〜20インチ | 2,750円 | 10,000円 |
| 21〜22インチ | 3,850円 | 14,400円 |
4本は、まとめて持ち込んでいただくときの料金です。
組み替え、バランス調整、取り付けを含む料金です(税込)。ランフラットや空気圧センサー付きなどの追加の料金は、タイヤ交換のページに載せています。
古いタイヤの処分は、16インチまで1本440円です。修理の流れや、持ち込むときのことは、パンク修理のページにまとめています。
修理の方法は?外から?内側から?
タイヤを外さずに外から埋める方法と、タイヤを外して内側から直す方法があります。ブリヂストンのタイヤ販売サイトは、次のように目安を載せています。店ごとの料金とは別の、一般的な目安です。
| 方法 | 時間の目安 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 外部修理 | 30分程度 | 2,000〜3,000円程度 | 短時間で済むが、タイヤの中は確かめられない |
| 内部修理 | 60分程度 | 3,000〜5,000円程度 | タイヤを外して内側から補修する。より確実とされる |
当店の2,200円の修理は、タイヤを外さずに外から埋める方法です。すべての店で内部修理ができるわけではないので、ほかの店に頼むときは、先に聞いておくと確かです。空気が抜けたまま走ったタイヤは中が傷んでいることがあり、外から見ただけでは分かりません。
1本だけ替えてもいい?
残りのタイヤの減り方によります。同じ大きさで、荷重指数と速度記号が同じか上のものを選びます。ブリヂストンは、新品との減りの差が少なければ1本の交換でも問題なく、差が大きければ同じ軸の2本を同じ模様のタイヤに替えることをすすめています。4WDは4本交換が基本です。考え方はタイヤを2本だけ交換する記事に書いています。
修理は、どこに頼める?
ブリヂストンは、ディーラー、タイヤ専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、整備工場を挙げています。店によって、修理の方法や、修理キットの補修液が入ったタイヤを受けるかが違います。電話やLINEで聞くときは、次の3つを聞くと比べやすくなります。
- 修理はいくらで、バランス調整などは別にかかるか
- 修理の方法は、タイヤの外から埋める方法か、タイヤを外して内側から直す方法か
- 修理できなかったときに、タイヤの手配や交換までできるか
修理キットやスペアタイヤを使うときは?
どちらも、店まで行くための応急の手当てです。JAFとブリヂストンは、使ったあとはできるだけ早く店で見てもらうよう案内しています。
| 道具 | 使えないとき、気をつけること |
|---|---|
| パンク修理キット | 横の面の傷、接する面の大きな傷、2本以上のパンク、ホイールの損傷には使えない。補修液には使用期限がある。ブリヂストンの案内では、貼るシールに従い時速80km以下で走る |
| スペアタイヤ | 平らで安全な所でなければ替えない。応急用はすぐ普通のタイヤに戻す |
交通量の多い道や狭い場所、高速道路の上では、自分で作業しないでください。ブリヂストンも、無理をせずプロに頼むよう案内しています。修理キットの補修液を入れたタイヤは、状態によって修理できないことがあり、JAFは対応していない店もあると注意しています。キットを使ったら、店に先に伝えてください。空気圧センサー付きの車は、空気圧センサーの記事も見てください。
釘はイタズラ?見分け方は?
見た目だけでは言い切れません。多くの釘は、走っていて踏むことで刺さると考えられます。道に落ちた釘は寝ていても、タイヤが踏んだときに起き上がって刺さることがあります。「釘が刺さった=イタズラ」とは決めつけないでください。
それでも疑わしいときの目安を並べます。どれも決め手ではありません。
| 見る所 | 走っていて踏んだと考えやすい | 念のため疑いたい |
|---|---|---|
| 場所 | 路面に接する面 | 横の面(走っていて刺さりにくい場所) |
| 本数 | 1本のタイヤに1か所 | 何本ものタイヤに同時に |
| 何度も起きるか | 初めて、工事の近くを通った | 同じ駐車場で短い間に繰り返す |
| 刺さった物 | 曲がった釘、古いネジ、金属片 | 同じ形の新しい釘がそろっている |
イタズラかもしれないときは?
- 抜かずに記録する:タイヤの場所、刺さった物、日時、止めていた場所を自分のスマートフォンで撮っておきます。
- 防犯カメラを確かめる:自宅や駐車場にあれば、消える前に管理者に相談します。
- 警察に相談する:人の物をわざと傷つける行為は、器物損壊の罪(刑法第261条)になり得ます。繰り返しているときは特に、早めに相談してください。
- 修理の記録を残す:修理の明細は、取っておいてください。
自動車保険を使えるかは、契約によって違います。JAFも、保険のロードサービスではパンク修理が対象外の場合があるとしています。保険会社に確かめてください。修理代と保険の使用後の負担も比べてから決めてください。
なぜ刺さる?確率はどれくらい?
確かな確率の数字は見つかりませんでした。はっきりした統計を確認できていないので、この記事では確率を書きません。ただ、物が刺さるのは珍しいことではなく、ブリヂストンもパンクの理由のひとつに異物が刺さることを挙げています。
刺さりやすい場面としては、工事の現場や資材置き場の近く、路肩の寄りすぎ、ごみが集まりやすい道の端が考えられます。JAFは、前のタイヤがはね上げた物を後ろのタイヤが踏むことが多いとして、後ろのタイヤを念入りに点検するようすすめています。
予防と、早く気づくには?
- 月に1回、空気圧を測る:JAFのすすめる目安です。タイヤは走らなくても自然に下がります。
- 洗車や給油のときに見る:4本の沈み方と、接する面に光る物がないかを見ます。
- 道の端を走りすぎない:ごみや金属片がたまりやすい所です。
- 警告灯を放っておかない:空気圧の警告灯が点いたら、まず止まって確かめます。
ランフラットタイヤは空気が抜けても決められた速度と距離を走れますが、修理できるとは限りません。ランフラットタイヤの記事に書いています。
冬用タイヤに釘が刺さったら?
抜かない、走り続けないのは同じです。スタッドレスは溝が残っていても、年数がたっていることがあります。修理代をかける前に、残りの溝と製造年を見てください。見方はスタッドレスの交換時期の記事にまとめています。交換が必要になったときの料金はスタッドレスタイヤ交換のページに載せています。
雪の前に夏タイヤから履き替えるときは、外したタイヤにも刺さっていないかを見ておくと、春に慌てずに済みます。
修理のあとは、普通に走れる?
修理のあとも、タイヤの点検は続けてください。修理で穴をふさいでも、新品に戻るわけではありません。次のことを見てください。
- しばらくしてから、4本の空気圧をもう一度見ます。また減っているなら、ほかにも原因があるかもしれません。
- いつもと違う音や揺れがあれば、走るのをやめて確かめます。
- 溝、ひび割れ、年数は、ふだんの目安どおりに見ます。
どれくらい持つかは、修理の方法や使い方、タイヤの年数で変わるので、この記事では年数を決めて書きません。
当店に持ってくるときは?
走って来られる状態なら、先に電話かLINEで空いているかを聞いてください。空いていれば、予約なしでも作業できます。営業時間は9:00〜19:00です。釘は抜かず、刺さったままお持ちください。
- 伝えること:車種、タイヤの大きさ、どのタイヤか、修理キットを使ったか
- 走るのが不安なとき:無理をせずロードサービスを使ってください
- お店の場所:宝塚市安倉中、宝塚インターから車で約10分です
当店は店長が1台ずつ作業しているので、前のお客様が終わるまでお待ちいただくことがあります。
よくある質問
- タイヤに釘が刺さった時の修理代はいくらですか?
- 当店のパンク修理は2,200円(税込)です。修理できずに交換するときは、組み替えの料金とタイヤ代がかかります。作業の前に金額をお伝えします。
- タイヤに釘が刺さったまま走れますか?
- 空気圧が正常なら短い距離は走れるとされますが、走るのは最小限にしてください。空気が減っている、音や揺れがある、横の面に刺さっているときは走らないでください。
- 放置してもいいですか?
- おすすめしません。少しずつ空気が抜けて、気づかないうちに傷が広がることがあります。空気が減っていないうちに見せてください。
- 釘を抜いてから持っていったほうがいいですか?
- 抜かずにお持ちください。抜くと一気に空気が抜けて走れなくなることがあります。
- 横の面に釘が刺さりました。修理できますか?
- 横の面の穴は修理の対象外で、交換になります。走らずにご相談ください。
- 釘が刺さっていたら、タイヤ交換が必要ですか?
- 場所と穴の大きさ、タイヤの状態で変わります。路面に接する面の小さな穴なら、修理できることがあります。
- イタズラかどうか、見れば分かりますか?
- 見た目だけでは言い切れません。横の面に刺さっている、何本ものタイヤに同時に刺さっている、といったときは、抜かずに記録して警察に相談してください。
- 当店の修理は、どんな方法ですか?
- タイヤを外さずに、外から埋める方法です。修理できるかは、タイヤを見て判断します。
- 修理の時間はどれくらいですか?
- タイヤの状態で変わるので、来られる前に電話かLINEで聞いてください。前のお客様の作業が終わるまでお待ちいただくことがあります。
車種、タイヤの大きさ、どのタイヤかをLINEで送ってください。空いている時間と、修理の金額をお伝えします。