
先に結論
- タイヤメーカーがすすめるのは4本同時の交換です。ただ、溝の深さが違うタイヤを一緒に付けること自体は、一般に認められています。
- 2本だけ替えるときは、前の左右、または後ろの左右を同じタイヤにそろえます。左右で違うタイヤにはしません。
- 新しい2本は後ろに付けるのがタイヤ業界のすすめです。ただし前輪駆動の車では、車のメーカーが前をすすめていることもあるので、取扱説明書を見て決めます。四輪駆動車は4本そろえての交換が基本です。前と後ろでタイヤの減り方や大きさが違うと、デフなどの駆動の部品に負担がかかります。
タイヤを2本だけ交換してもいい?
交換はできますが、タイヤメーカーがすすめるのは4本同時です。ミシュランは、タイヤ本来の力を出して安全を保つために4本同時の交換をすすめ、やむを得ず2本だけ替えるときの付け方を別に説明しています。コンチネンタルも、4本とも同じタイヤを付けることをすすめています。
一方でコンチネンタルは、溝の深さが違うタイヤを一緒に付けることは、一般には認められているとしています。予算や、片側だけパンクで傷んだなどの理由で、2本だけ替えたいこともあります。そのときに気をつけることを、次から順に書きます。
2本で済ませるか、4本替えるか、どう決める?
| 2本だけ替える | 4本替える | |
|---|---|---|
| 費用 | タイヤ代も工賃も、4本の半分ほど | 4本分かかる |
| 前と後ろの溝 | 新しい2本と古い2本で、溝の深さが違う | 4本そろう |
| 次の交換 | 残りの2本の交換が先に来る | 4本そろって次の時期を迎える |
| 四輪駆動車 | すすめられない(駆動の部品に負担がかかる) | 基本はこちら |
次のようなときは、2本で済ませずに4本替えることを考えてください。
- 残りの2本の溝も少ない:溝が1.6mmを切ると車検に通らず、公道を走れません。スリップサインまであと少しなら、近いうちに残りの2本も替えることになります。
- 残りの2本が古い:日本自動車タイヤ協会は、使い始めて5年以上たったタイヤは販売店などで点検を、作られて10年たったタイヤは新しいタイヤへの交換をすすめています(10年は目安としています)。
- 残りの2本にひび割れやふくらみがある
- 四輪駆動車(下の節を見てください)
反対に、残りの2本がまだ新しく溝も十分にあって、パンクなどで傷んだ側だけ替えたいときは、2本で済ませることも考えられます。
新しい2本は、前と後ろのどちらに付ける?
タイヤ業界のすすめは「後ろ」です。ただし、車のメーカーの指示があればそちらを優先します。
- ミシュラン:やむを得ず2本だけ替えるときは、新しいタイヤを後輪に付けることをすすめています。ブレーキを踏んだとき、カーブを曲がるとき、特に濡れた路面で、車が安定しやすくなるためです。
- コンチネンタル:タイヤ業界では新しいタイヤを後ろに付けることをすすめているとしたうえで、後ろのグリップが上がり、滑りやすい路面で車が不安定になるのを減らせると説明しています。
- 例外:同じコンチネンタルの説明で、前輪駆動車では、車のメーカーが新しいタイヤを前に付けるようすすめていることもあるので、取扱説明書を見るように書かれています。
つまり、まず車の取扱説明書に指示がないかを見て、指示がなければ後ろ、というのがメーカーの説明に沿った選び方です。
左右は、同じタイヤにそろえる
同じ車軸(前の左右、後ろの左右)は、同じ銘柄・同じ模様のタイヤにそろえます。コンチネンタルは、やむを得ず違うタイヤを使う場合でも、同じ車軸には同じトレッドパターン・同じブランドのタイヤでそろえなければならない、としています。
- 2本だけ替えるときは、替える2本を同じタイヤにする
- 大きさ・荷重指数・速度記号は、車のメーカーの指定を満たすものにする
- 荷重指数や速度記号が前後で違うタイヤを付けることになったときは、数字の高いほうを後ろに付ける(コンチネンタルの説明より)
パンクで1本だけ傷んだときも、同じ車軸の反対側のタイヤと同じものにそろえるのが基本です。反対側がかなり減っているときは、2本そろえて替えたほうがよいこともあります(パンク修理のページ)。
四輪駆動車(4WD・AWD)は、2本だけ替えてもいい?
四輪駆動車は、4本そろえての交換が基本です。4本のタイヤの減り方や大きさがそろっていないと、前と後ろでタイヤの回る速さに差が出て、駆動の部品に負担がかかるためです。
- スバル:AWD車のお知らせで、前と後ろのタイヤで減り方・大きさ・銘柄が違ったり、空気圧が指定どおりでなかったりすると、駆動の部品の一つであるディファレンシャルギヤ(デフ)に過度の負担がかかり、最悪の場合、走れなくなったり車両火災につながったりするおそれがあるとしています。タイヤを替えるときは4輪同時に、としています。
- スバル:よくある質問でも、タイヤの回る大きさ(回転径)の差で駆動系を傷めるおそれがあるとして、4輪とも指定の大きさ・同じ銘柄・同じ模様にするよう説明しています。
- ミシュラン:四輪駆動車の場合は、2本だけの交換が車の故障の原因になる場合があるとしています。
同じ大きさの表示でも、メーカーや銘柄が違うと、実際の直径が違うことがあります(スバルの説明より)。パンクで1本だけ傷んだときも、四輪駆動車は先にご相談ください。車の取扱説明書に、タイヤの交換やローテーションの指示がないかも見てください。
前と後ろでタイヤの大きさが違う車は?
輸入車などには、前と後ろで幅や大きさの違うタイヤを付けている車があります。前と後ろを入れ替えられないため、前と後ろで減り方がそろわず、2本ずつの交換になりやすい車です。コンチネンタルは、こうした車ではタイヤ交換のときに車のメーカーの推奨に従うよう説明しています。くわしくは輸入車のタイヤ交換の記事にまとめています。
当店の1本・2本の交換の料金は?
組み替え・バランス調整・取り付けを含む料金です(税込)。1本・2本だけの交換もお受けしています。
| タイヤの大きさ | 1本 | 2本 | 4本 |
|---|---|---|---|
| 12〜16インチ | 1,650円 | 3,300円 | 5,600円 |
| 17〜18インチ | 2,200円 | 4,400円 | 7,800円 |
| 19〜20インチ | 2,750円 | 5,500円 | 10,000円 |
| 21〜22インチ | 3,850円 | 7,700円 | 14,400円 |
4本は、まとめて持ち込んでいただくときの料金です。
追加の料金(1本あたり・税込)
| こんなとき | 金額 |
|---|---|
| 扁平率45以下のタイヤ(35以下は1,100円) | 550円 |
| 4WD・SUVなどの大きいタイヤ | 1,100円 |
| ハイエース・キャラバンなど | 550円 |
| リバースホイール | 550円 |
| ランフラットタイヤ | 550円 |
| 空気圧センサー付きの車 | 1,100円 |
| フロアジャッキを使う車 | 550円 |
| ロックナットが2個以上 | 550円 |
- 外した古いタイヤの処分:16インチまで1本440円・17インチ以上1本660円
- パンク修理:2,200円
4本のタイヤの写真と、タイヤの横の数字を送っていただければ、2本で済むか、どちらに付けるかの目安と、金額をお伝えします。
作業にかかる時間は?
当店で4本を組み替える時間は、16インチまでで40〜50分、17〜20インチで60〜90分、21・22インチで90〜120分が目安です。2本なら、これより短く済みます。前と後ろを入れ替えるときは、そのぶん時間がかかります。くわしくはタイヤ交換にかかる時間の記事にまとめています。
2本ずつの交換を減らすには?(ローテーション)
前と後ろのタイヤをときどき入れ替えて、4本の減り方をそろえる方法があります。ミシュランは、定期的なローテーションで4本の減り方を均一にすると、2本だけの交換を避けることにつながるとしています。
- 時期:コンチネンタルは、夏タイヤと冬タイヤを替えるとき、または5,000〜10,000kmごとを目安に挙げています。減り方にばらつきがあるときは、もっと早めにとしています。
- 方法:車の取扱説明書に指示があればそれに従います。特に書かれていなければ、同じ側の前と後ろを入れ替えるのがコンチネンタルのすすめです。前後で大きさが違う車や、回る向きが決まったタイヤは、入れ替え方が限られます。
- 空気圧:前と後ろで指定の空気圧が違う車があります。入れ替えたら、指定の空気圧に合わせ直します。
- 空気圧センサー付きの車:入れ替えると、車の設定が要ることがあります(空気圧センサーの記事)。
ローテーションのご相談も、LINEで車種とタイヤの写真を送ってください。
通販で2本だけ買うときに、確かめること
- 大きさ:替える2本の大きさ(「195/65R15」など)が、その位置の今のタイヤと同じか。前後で大きさが違う車は、取り違えないよう注意してください。
- 荷重指数・速度記号:今のタイヤと同じか、それより上か。
- 銘柄と模様:替える2本を同じ銘柄・同じ模様にする。
- ランフラットか:今のタイヤがランフラットなら、そろえるかどうかを決めてから買う(ランフラットタイヤの記事)。
- 作られた年:タイヤの横の4けたの数字(「2524」なら2024年の25週目)。
通販で買ったタイヤは、お店に直接送っていただけます。交換の日まで、保管料なしでお預かりします。
予約のときにLINEで送るもの
車種と年式、駆動方式(前輪駆動・後輪駆動・四輪駆動。分からなければ「分からない」)
4本のタイヤの写真(溝の減り具合が分かるもの)
タイヤの横の数字
替えたい本数と場所:前の2本・後ろの2本・パンクした1本 など
希望の日時
よくある質問
- タイヤを2本だけ交換しても、車検に通りますか?
- 2本だけの交換かどうかは、車検の基準ではありません。車検で見られるのは、溝の深さ(1.6mm以上)や、はみ出し、重さに耐えられるかなどです(車検とタイヤの基準の記事)。
- 新しい2本は、前と後ろのどちらに付けますか?
- タイヤメーカーのミシュランやコンチネンタルは、後ろに付けることをすすめています。前輪駆動車では、車のメーカーが前をすすめていることもあるので、取扱説明書を見て決めます。
- 左右で違うメーカーのタイヤになってもいいですか?
- 同じ車軸(前の左右・後ろの左右)は、同じ銘柄・同じ模様にそろえます。前と後ろで銘柄が違うのは、やむを得ない場合に限ってです(コンチネンタルの説明より)。
- 四輪駆動車ですが、2本だけ替えられますか?
- 四輪駆動車は、4本そろえての交換が基本です。スバルは、前と後ろのタイヤで減り方や大きさが違うとデフに過度の負担がかかるとして、4輪同時の交換を求めています。お使いの車の取扱説明書も見てください。
- 1本だけの交換もできますか?
- できます。1本の料金は上の表にあります。同じ車軸の反対側のタイヤと同じものにそろえるのが基本です。
- 前の2本だけ早く減るのはなぜですか?
- どのタイヤが早く減るかは、駆動方式や乗り方で変わります。減り方がかたよっているときは、空気圧が合っているかと、ローテーションの時期も一緒に見てください。
4本のタイヤの写真と車種を送っていただければ、2本で済むか、どちらに付けるかの目安と、金額・空いている日時をお伝えします。