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COLUMN

冷却水(クーラント)の交換時期と費用は?交換しないとどうなるか、補充との違い

点検で「冷却水を替えたほうがいい」と言われた。前にいつ替えたか分からない。冷却水の交換を考えたときに、時期と費用の見方をまとめました。

先に結論

  • 交換時期は冷却水の種類とメーカーで大きく違います。今の車に多い長寿命の冷却水は、初回7年か16万kmといった目安のものがあります。まず車の説明書やメンテナンスノートを見てください。
  • 費用は、ディーラーの公開例で単独なら1万7千円ほど、車検と一緒なら6千円ほどでした。量と車で変わります。
  • 替えずに古いまま使うと、さびを防ぐ力や凍らない力が落ちます。冷却の不調やエンジンの傷みにつながります。
  • 減ったから足す「補充」と、全部入れ替える「交換」は別の作業です。何度も減るなら、漏れを先に直してください。

冷却水(クーラント)とは?

エンジンの熱を運んで冷やすための専用の液です。クーラント、LLC(ロングライフクーラント)、ラジエーター液とも呼ばれます。

JAFは、冷却水に求められる働きとして、凍らないことと、さびを防ぐことの2つを挙げています。冬に冷却水が凍ると、体積がふくらんでラジエーターやエンジンが壊れることがあります。ただの水では、冷却水の通り道の金属がさびて流れが悪くなり、冷える力が落ちると説明しています。

色の種類や、混ぜてはいけない理由は、ラジエーターの記事にまとめました。

交換時期は、いつ?

冷却水の種類と、車のメーカーで違います。公開されている目安を並べます。

冷却水交換の目安
ふつうのLLC(緑や赤が多い)2〜3年ほど
トヨタのスーパーLLC初回7年か16万km、その後は4年か8万kmごと
日産のスーパーロングライフクーラント初回7年か16万km、その後は4年か8万kmごと
ホンダの超ロングライフクーラント初回11年か20万km、その後は6年か12万kmごと
三菱の長寿命の冷却水初回5年、その後は4年ごと

日産とふつうのLLCは日産東京の案内、トヨタ、ホンダ、三菱は東京都自動車整備振興会の資料によります。どちらか早いほうで替えます。車種や年式で違うので、必ずご自分の車の指定を確かめてください。

東京都自動車整備振興会の資料によると、トヨタは2002年5月から全部の車をスーパーLLCに切り替えています。今の車の多くは長寿命の冷却水ですが、前の持ち主がどの冷却水を足したかまでは分かりません。中古で買った車は、一度見てもらうと安心です。

自分の車の冷却水の種類は、どこで分かる?

タンクの色だけで決めるのは避けてください。メーカーで色の使い方が違い、足した冷却水が混ざっていることもあります。

見た目がきれいなら、まだ大丈夫?

そうとは限りません。日産東京は、最近の冷却水は見た目が汚れにくく、目で見て判断するのは難しくなっていると説明しています。見た目がきれいでも、水が混ざって濃さが薄くなっていることがあるので、専用の道具で濃さを確かめるよう案内しています。

反対に、色が変わるほど汚れているときは、さびを含んでいるおそれがあり、すぐに交換が必要だとしています。

交換しないと、どうなる?

すぐに止まるわけではありませんが、少しずつ冷やす力と守る力が落ちます。

落ちる働き起きること
さびを防ぐ力ラジエーターやエンジンの中がさびて、通り道が細くなります。冷える力が落ち、漏れの元にもなります
凍らない力水が混ざって薄くなると、寒い朝に凍ることがあります。凍ってふくらむと、部品が壊れます
冷やす力水温が上がりやすくなり、渋滞や坂道でオーバーヒートしやすくなります

日産東京も、使用の期限を過ぎると冷却水の働きは大きく落ち、特にさびを防ぐ力が落ちると、ラジエーターやエンジンの中の腐食の原因になると説明しています。水が混ざって薄くなった冷却水は凍ることがあり、エンジン本体が壊れることもあるとしています。

冷却の不調は、冬は暖房の効きにも出ます。暖房がぬるいときの見方は車の暖房が効かない記事、水温が上がるときはラジエーターの記事にまとめました。

補充と交換は、何が違う?

作業中身こんなとき
補充減った分を、タンクに足します量が少し減っている
交換古い冷却水を抜いて、新しい物に入れ替えます交換の時期が来た、汚れている、濃さが薄い

減っているときは、まず漏れを疑ってください。JAFは、タンクの冷却水が少ないときは漏れている可能性があるとして、早めの点検をすすめています。当店で見ていても、減っている車は漏れていることが多いです。熱くなって吹き出していることもあります。足して終わりにすると、また減ります。漏れやすい所と見分け方は、ラジエーターの記事にまとめました。

東京都自動車整備振興会の資料は、減った分を水道水で足し続けると、冷却水が薄くなると注意しています。長く水で足してきた車は、冬の前に濃さを確かめてください。

あちこちから漏れているときは?

実際に見た例では、サンバーで冷却水がいろいろな所から漏れていて、結局、直さずに手放すことになりました。年数のたった車で、漏れが何か所もあるときは、全部を直す費用と、あと何年乗るかを比べて決めることになります。直すか乗り換えるかの考え方は、ラジエーターの記事にもまとめました。

交換費用は、いくら?

単独の交換なら1万〜2万円ほど、車検と一緒なら安くなる例があります。ほかの会社が公開している例です。当店の料金ではありません。どれも掲載時の金額です。

公開している所内容金額
日産東京(ノート E13・交換だけ)交換の技術料11,440円、冷却水1L 1,210円×5L17,490円(税込)
日産東京(ノート E13・車検と一緒)技術料2,310円、冷却水3,465円5,775円(税込)
ブリヂストンの案内(全部の交換をプロに頼む)冷却水と工賃6,000〜23,000円ほど

日産東京の例は2025年2月の金額です。日産東京は、交換費用の相場をおよそ1万〜2万円としています。当店の金額は、車種と年式、冷却水の種類を確かめてからお伝えします。作業をするときは、作業の前に金額をお伝えします。

費用が変わるのは、どこ?

変わる所理由
冷却水の量車で入る量が違います。日産東京のノートの例では5Lでした
冷却水の種類車に指定された種類を使うので、その値段で変わります
ほかの作業と一緒か車検や点検と一緒だと、技術料が下がる例があります
一緒に替える部品傷んだホースやラジエーターキャップを替えると、その分が加わります

交換は、どうやる?

日産東京によると、主な方法は、ラジエーターの下の栓(ドレン)から古い冷却水を抜いて、新しい冷却水を入れるやり方です。

大事なのは、入れたあとに空気を抜く「エア抜き」です。日産東京は、最近の車は冷却水の通り道が複雑で、狭い所に空気が入ると抜けにくく、そのまま走ると水温がすぐに上がってオーバーヒートにつながると注意しています。エンジンを温めて、液の量が下がった分を少しずつ足すことを、空気が抜けきるまで繰り返します。

JAFのテストでも、空気の混ざった冷却水が回ると冷やす力が落ち、オーバーヒートに直結したと報告されています。交換のあとに水温が上がる、暖房がぬるいときは、空気が残っているかもしれません。

交換のあとに、気をつけることは?

自分で交換してもいい?

交換は、整備工場に任せることをおすすめします。理由は次のとおりです。

タンクの量を見て、少し足すくらいなら、エンジンが冷えているときに、車に合った冷却水でできます。ただ、減った理由を確かめないまま足し続けないでください。

どこに頼む?何を聞けばいい?

頼む先よい所気をつける所
ディーラーその車に指定された冷却水と、交換の記録がそろっています単独の交換は、技術料が高めの例があります
整備工場近くて相談しやすく、ホースやラジエーターなど、まわりもまとめて見てもらえます受けられる作業は工場で違います。先に聞いてください
カー用品店店が多く、予約しやすいです作業の範囲や、使う冷却水の種類を確かめてください

どこに頼むときも、次のことを聞いておくと安心です。

日産東京も、冷却の不調は冷却水の劣化だけでなく、ラジエーターキャップの不具合やパッキンからの漏れが原因のこともあるとして、交換のときにまわりの点検も行うとしています。

車検のときに、一緒に替える?

交換の時期が近いなら、一緒に頼むと得なことがあります。当店でも、車検のときに一緒にとお話ししています。日産東京の例でも、車検の整備と一緒だと、単独の交換より大きく安くなっていました。車検の見積もりで冷却水の交換が入っていたら、前にいつ替えたか、交換の目安まであとどれくらいかを聞いてみてください。目安までまだ長いなら、急がなくていいこともあります。

冬の前に、見ておくことは?

量と漏れと、交換の時期の3つです。冷却水が凍ると、ふくらんで部品が壊れることがあります。

JAFは、冷却水は濃さが適正でないと十分に働かないので、入れる前に確かめるよう説明しています。濃さは見た目では分からないので、点検や車検のときに測ってもらってください。

宝塚・伊丹・川西で、当店に相談するときは?

店を空けていることがあるので、ご来店の前にお電話かLINEでご連絡ください。お店は宝塚市安倉中、宝塚インターから車で約10分です。作業をするときは、作業の前に金額をお伝えします。次のことが分かると、話が早く進みます。

車種と年式:〇〇(20〇〇年)
走行距離:〇〇km
前に替えた時期:分かれば。記録簿があれば一緒に
気になること:減りが早い、色が変わった、暖房がぬるい など
車検の予定:近いかどうか

水温が高い、湯気が出たなど、動かすのが不安なときは、無理に走らず、レッカーで当店へお持ちください。お預かりしている車が多いときは、ご相談になることがあります。ほかの作業は整備・修理のページにまとめています。

よくある質問

冷却水の交換時期はいつですか?
冷却水の種類とメーカーで違います。長寿命の物は初回7年か16万kmなどの目安があり、ふつうのLLCは2〜3年ほどです。車の説明書やメンテナンスノートで確かめてください。
冷却水の交換費用はいくらですか?
ディーラーの公開例では、ノートで単独なら17,490円、車検と一緒なら5,775円(税込・掲載時)でした。量と車で変わります。当店の金額は作業の前にお伝えします。
冷却水を交換しないと、どうなりますか?
さびを防ぐ力や凍らない力が落ち、ラジエーターやエンジンの中の腐食、凍結による破損、オーバーヒートの原因になります。
補充だけではだめですか?
少し減っただけなら補充で済むことがあります。ただ、減るのは漏れのサインのことがあるので、減る理由を確かめてください。交換の時期が来ている冷却水は、足しても古いままです。
水道水を足してもいいですか?
緊急のときだけにしてください。水で足し続けると、冷却水が薄くなり、さびや凍結を防ぐ力が落ちます。
色の違う冷却水を足してもいいですか?
避けてください。種類の違う物を混ぜると、働きが落ちるおそれがあります。車に合った物を使ってください。
自分で交換できますか?
おすすめしません。エア抜きが難しく、空気が残るとオーバーヒートにつながります。抜いた冷却水を排水口に流すこともできません。
交換にどのくらい時間がかかりますか?
車とエア抜きの進み方で変わります。予約のときに、車種と年式を教えてください。
トヨタの車の交換時期は?
東京都自動車整備振興会の資料では、トヨタのスーパーLLCは初回7年か16万km、その後は4年か8万kmごとです。車種と年式で違うことがあるので、説明書で確かめてください。
冷却水の色が茶色っぽくなりました。
さびが混ざっているおそれがあります。日産東京も、色が変わるほど汚れているときはすぐに交換が必要だとしています。早めに見せてください。
冷却水がすぐ減ります。交換すれば直りますか?
交換では直りません。減るときは漏れていることがあり、その場合は漏れている所を直す必要があります。漏れやすい所はラジエーターの記事にまとめました。
車検のときに替えたほうがいいですか?
交換の時期が近いなら、一緒だと安くなることがあります。目安までまだ長いなら、急がなくていいこともあります。前に替えた時期を確かめてから決めてください。

車種と年式、前に替えた時期をLINEで送ってください。分かる範囲でかまいません。

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