先に結論
- 費用は、全部を替えて3万〜4万円ほどが一つの目安です。タントの公開例では、プラグも替えて3万円前後からでした。部品と本数、工場で変わります。
- よくある症状は、ガタガタする、パワーが落ちる、燃費が悪くなるです。
- 1本だけ替えるか、全部替えるかは、車と予算で相談して決めます。
- プラグも一緒に替えるのがよいです。部品は純正を勧めます。
- ほかの部品が原因のこともあります。交換の前に、原因を見てもらってください。
イグニッションコイルの交換費用は、いくら?
公開されている目安では、全部を替えて3万〜4万円ほどです。当店の料金ではありません。車種と部品で変わるので、見積もりで確かめてください。
| 項目 | 公開されている目安 |
|---|---|
| 全部を交換 | 3万〜4万円ほど |
| カー用品店の計算例(4本) | 部品8,800円×4本と工賃6,600円で41,800円 |
| 上の例にプラグも足す | 53,800円 |
| メーカーを問わず出張で頼む例 | 22,000〜77,000円 |
それぞれ掲載時の金額です。計算例の工賃は店で変わります。
費用が変わるのは、どこ?
- 本数:コイルはエンジンの筒(気筒)ごとに付いています。タント、ムーヴ、ワゴンR、エブリイ、ハイゼット、N-BOXなど、多くの軽自動車は3本です。4気筒の車は4本、V型8気筒なら8本です。
- 部品:純正か社外品か、車に合う部品がすぐ手に入るかで変わります。年式が古い車は、部品探しから始まることがあります。
- 作業のしやすさ:ほかの部品を外さないと届かない車は、工賃が上がります。
- 一緒に替える物:プラグも替えると、その分が足されます。
タントなど軽自動車の交換費用は?
軽自動車でプラグも一緒に替えた例では、3万円前後からです。検索の多いタントで、ほかの工場が公開している明細を比べました。当店の金額ではありません。
| 内容 | コイル(3本) | 総額(税込・掲載時) |
|---|---|---|
| コイル、プラグ、作業料(2022年) | 1本7,000円 | 28,050円 |
| コイル、プラグ、工賃(2020年) | 1本7,500円 | 34,200円 |
| コイル、イリジウムプラグ、オイル漏れのパッキン(2023年) | 1本8,000円 | 51,150円 |
3番目の例は、オイル漏れの修理が加わって高くなっています。同じ車種でも、一緒に直す所で総額は大きく変わります。金額は当時のもので、今の部品代とは違うことがあります。
部品の値段は、1本いくら?
上のタントの例では、1本7,000〜8,000円でした。カー用品店の計算例では1本8,800円です。通販のノーブランド品は1本2,000円ほどからありますが、安さだけで選ぶことは勧めません。理由は、後の「部品は純正?社外品?」で説明します。
工賃は、別に数千円から1万円以上かかります。何本替えても工賃が変わらない店もあれば、作業の内容で変わる店もあります。部品代と工賃を分けて、見積もりを見てください。
イグニッションコイルとは?
プラグに火花を飛ばすための、高い電圧を作る部品です。車のバッテリーは12Vほどですが、火花を飛ばすには2万V以上が必要です。その差を埋めているのがコイルです。
コイルが弱ると、火花がうまく飛ばなくなります。すると、エンジンの中でガソリンが燃えない筒が出ます。これが、ガタガタする原因になります。
今の車の多くは、プラグの真上にコイルが1本ずつ付いています。だから、1本が壊れても、残りの筒でエンジンは動きます。走れてしまうので、気づくのが遅れることがあります。コイルはガソリン車の部品で、ディーゼル車には付いていません。
壊れると、どんな症状が出る?
| 症状 | どう感じるか |
|---|---|
| ガタガタする | エンジンの振動が大きくなります。ひどいと、車が揺れて進まなくなります |
| パワーが落ちる | アクセルを踏んでも進みが悪い、坂がきつくなったと感じます |
| 燃費が悪くなる | 燃えきらない分だけ、ガソリンを余計に使います |
| 回転が落ちる | 信号待ちのアイドリングで、回転が下がったり揺れたりします |
| エンジンがかかりにくい | かかるまでに時間がかかる、かからないことがあります |
| 警告灯が点く | エンジンの警告灯が点くことがあります。点かないまま不調が出ることもあります |
全部が同時に出るとは限りません。少しずつ悪くなると、慣れてしまって気づきにくくなります。「前より振動が大きい」「給油の回数が増えた」と感じたら、見てもらう時期です。点いたランプの見方は、エンジン警告灯の記事にまとめました。
コイルが原因かは、どう見分ける?
症状だけでは決められません。プラグの減りや、ほかの部品でも同じような症状が出ます。テスターで記録を読み、どの筒で火花が飛んでいないかを確かめて、原因を絞ります。
工場での見方は、次のようなものがあります。
- 記録を読む:テスターをつなぎ、どの筒で不調が出たかの記録を見ます。
- 筒ごとに止めてみる:コイルの配線を1つずつ外し、エンジンの回転が変わるかを見ます。回転が変わらない筒が、燃えていない筒です。
- コイルを入れ替える:疑わしいコイルと正常なコイルを入れ替え、不調が移るかを確かめます。
- プラグを見る:プラグが悪いとコイルを正しく判断できないので、先に状態を確かめます。
当たりをつけて部品を替えると、直らないときに費用だけがかかります。いつ、どんなときに出るかをメモして伝えると、原因を探しやすくなります。
交換しても治らないときは?
原因がほかにある場合です。先に疑うのはプラグで、次にコイルにつながる配線やカプラーです。エンジンの燃料や空気の系統、センサーの不調でも、似た症状が出ることがあります。交換の前に、なぜコイルと判断したかを聞いておくと安心です。
寿命は、どのくらい?いつ替える?
走行10万kmが、よく言われる目安です。ただ、コイルは決まった時期に必ず替える部品ではなく、10万kmを超えても問題のない車もあります。距離だけで決めず、症状が出たときに見てもらうのが現実的です。
壊れる理由には、次のようなものがあります。
- 年数と熱:エンジンの熱を受け続けて、中の絶縁の部分が傷みます。
- プラグの減り:火花が飛びにくくなると、コイルに余計な負担がかかります。
- オイルや水:プラグの穴にオイルが漏れて入ったり、水が入ったりして傷むことがあります。
- 振動:振動や衝撃で、内部の配線が傷むことがあります。
オイル漏れが元でコイルを傷めていたときは、コイルだけ替えても、また同じことになるおそれがあります。漏れも一緒に見てもらってください。
長持ちさせるには、プラグを時期が来たら替えることと、点検のときにオイル漏れがないかを見てもらうことです。
1本だけ替える?全部替える?
車と予算で相談して決めます。どちらにも、よい所と気をつける所があります。
| 替え方 | よい所 | 気をつける所 |
|---|---|---|
| 壊れた1本だけ | 今回の費用を抑えられます | ほかのコイルも同じだけ使っています。あとで別のコイルが壊れると、また工賃がかかります |
| 全部 | まとめて新しくなり、次の故障の不安が減ります | 今回の費用は大きくなります |
あと何年乗るか、走行距離がどのくらいかで考えます。長く乗る車なら全部、手放す予定が近い車なら1本という考え方もあります。
プラグも一緒に替えたほうがいい?
一緒がよいです。プラグが減っていると、コイルに負担がかかります。新しいコイルに古いプラグのままでは、もったいない組み合わせです。同じ場所の作業なので、別の日に分けるより無駄がありません。
部品は純正?社外品?
当店の考えでは、純正を勧めます。社外品には純正より大きく安い物があり、通販ではノーブランド品が1本数千円で売られています。ただ、コイルが壊れるとエンジンが不調になり、また工賃がかかります。部品代だけで選ばないでください。費用の事情があるときは、ご相談ください。
壊れたまま、走っていい?
勧めません。1本だけの不調なら走れることもありますが、悪くなるとエンジンが止まることがあります。燃えなかったガソリンが排気に流れて、触媒という高い部品に負担をかけるという説明もあります。
ガタガタが強い、警告灯が点滅している、力が出ないときは、無理に走らないでください。安全な場所に止めて、レッカーを使ってください。
自分で交換できる?
勧めません。部品はネットでも買えますが、車に合う型番を選ぶ必要があり、コイル以外が原因のこともあります。外すときに周りの部品を傷めると、余計に費用がかかります。
宝塚・伊丹・川西で、当店に相談するときは?
店を空けていることがあるので、ご来店の前にお電話かLINEでご連絡ください。お店は宝塚市安倉中、宝塚インターから車で約10分です。作業をするときは、作業の前に金額をお伝えします。無理に走れないときは、レッカーで当店へお願いします。
車種と年式:〇〇(20〇〇年)
走行距離:〇万km
症状:ガタガタする、パワーが落ちた、燃費が悪い など
出るとき:エンジンをかけた直後、信号待ち、坂道 など
写真:警告灯が点いていれば、メーターの写真
よくある質問
- イグニッションコイルの交換費用はいくらですか?
- 公開されている目安では、全部を替えて3万〜4万円ほどです。車種と部品、工場で変わります。
- 4本交換すると、いくらくらいですか?
- カー用品店の計算例では、部品と工賃で41,800円、プラグも足すと53,800円です。掲載時の目安で、店と部品で変わります。
- 壊れる前兆はありますか?
- ガタガタする、パワーが落ちる、燃費が悪くなる、アイドリングの回転が落ちる、エンジンがかかりにくいなどです。
- タントの交換費用はいくらですか?
- ほかの工場が公開している例では、コイル3本とプラグで28,050円、34,200円です。オイル漏れの修理が加わった例は51,150円でした。掲載時の金額です。
- 軽自動車は何本ですか?
- 多くの軽自動車は3本です。車で違うので、車種と年式で確かめてください。
- 1本だけの交換でもいいですか?
- できる場合があります。ほかのコイルも同じだけ使っているので、車と予算で相談して決めます。
- プラグも一緒に替えたほうがいいですか?
- 一緒がよいです。プラグが減っていると、コイルに負担がかかります。
- 寿命はどのくらいですか?
- 走行10万kmがよく言われる目安です。距離だけで決めず、症状が出たら見てもらってください。
- 交換したのに治りません。
- プラグや配線など、ほかに原因があるかもしれません。何を替えたかと、今の症状を整備工場に伝えてください。
車種と年式、症状をLINEで送ってください。